やっほー、茜だよん。

最近またすごい本に出会ってしまった。
今回図書館で借りてきた本は当たりばっかりやったけど、その中でも特にズッガーンって心に大ヒットした本がある。

『漂流の島~江戸時代の鳥島漂流民たちを追う~』

20160520111010



漂流の島っつっても、ひょっこりひょうたん島でもジュール・ベルヌのスタンダード島でもない。
これは小説ではなくって、日本の海域にある鳥島―漂流民が行くたびも流れ着き、壮絶なサバイバルの末に生還した、ドラマに満ちた島のドキュメンタリである。

ジョン万次郎もこの島に漂流して、5カ月のサバイバルののちアメリカ船に救助された。ってゆうたら、「あー、その島か」ってわかるがやない?

でも、ジョン万次郎たちが島の洞窟に身を寄せると、そこには過去にこの島に流れ着き生還した者たちの、生活道具や生きるための伝言などが残されていた。
漂流者たちは、自らが極限状態にあっても、この後も流れ着くであろう後輩たちになんとか救いの手を差し伸べようとしたんである。自分たちがしてもらったように・・・。

作者は、漂流者たちが代々身を寄せたとゆう洞窟に興味を持つ。

でも調べていくうちに、

鳥島が現在アホウドリの繁殖地で、許可された人しか足を踏み入れてはいけない場所だとゆうこと

漂流者たちが暮らした洞窟ズのエリアは、明治と昭和に火山が大噴火した時に溶岩に飲み込まれてしまっていること

を知る。
「無理やん・・・」ってあたしが思い始めたときに、意外な糸口から鳥島に渡ることができ、ついに二つの洞窟を発見する!!
果たしてそれは漂流者たちが住んでいた洞窟なのか!?!?


え~、洞窟ー?
それってすごいのー??って思うなかれ。

この本が面白いのは、作者の一般人が入れない鳥島の探検だけじゃくって、入念に記録を精査して浮かび上がってくる、漂流者たちの生きざまがリアルに感じられることだ。
まるで、二つの小説を同時に読んだかのようなものすごいボリュームのある読後感なのだ。
しかも、漂流者たちは6グループ登場するから、まあどのグループの話かちょっとこんがらがるところはあるけど、とにかく内容の層が厚い。
例えるなら、パテシエが世界コンテストで持てる力を出し尽くしてやり過ぎた感もあるオペラケーキみたいな層の厚さだ。



漂流民たち、ってゆーか人間の極限状態での生への執着の強さ、賢さ。

孤独・絶望・飢え・渇き・恐怖・・・そんな中にあっても、死者を弔い、次の漂流者を想う人間の優しさ、心の深さ。

絶海の火山島の自然の厳しさ。

漂流者たちの命を繋いだアホウドリと、その後の悲しい運命。

そしてアホウドリを絶滅から救おうと、今地道に活動を続ける人たち。


鳥島の上にたくさんのドラマがあって、それは今も続いています。

私は鳥島を見たことがないのに、この本を読んだ後では、まるで自分もその島を歩いたかのようにイメージすることができます。
日本人すげー、先祖すげーって思えたし、絶滅危惧種の生き物たちのために人生をささげる人たちに感謝の気持ちが湧いてきます。
漂流民たちを小説家した本もいくつかあるそうで、読んでみたいと思うようになりました。

いつか鳥島の洞窟の調査が行われたらなあ。

鳥島でサバイバルした偉大な人たちのこと、日本人ほとんど知らないでしょ。
私もジョン万次郎と、長平(鳥島で12年も生きた人。仲間が死んでいって、たった一人の時もあった)の名前を知ってるだけだった。高知県民やのにね。
「日本人って凄い、わたしたちの御先祖様ってスゴイ」って、国民にとって宝みたいな存在になるに違いないし、日本人の自信の回復にもなるのにね。

様々な壁にぶち当たりつつも、調査結果を本にして世に出してくれたことに感謝します。
作者の名前、「高橋大輔」って・・・。
アラ、フィギュアスケート選手と一緒。




・・・これが本の素晴らしさよね!!!!!


行けない場所に心を連れて行ってくれるところ、

新しい価値観や世界を見せてくれるところ、

世界を広げ、豊かにしてくれるところ、

生きる支えみたいな言葉や人物に出会えるところ、

そして時間さえあれば、どこででも読めるところ。



私は自分が本好きで、本当によかったと思っている。
これは母譲りで、母に感謝しなくてなならない。
子供の時から絵本がたくさんあったし、母が台所で本を読んでいる姿をいつも目にした。親子で本の話題で盛り上がったことも数えきれないくらいだ。

だから、いちこもぜひ本好きになってもらおうと思っている。

月に二回図書館に通って、絵本を借りてきては、寝る前と日中に読んであげている。
いちこが絵本を引っ張りだして遊んでいると、「読んであげようか」と出しゃばらずに、近くで見守っている。
私が本を読んでいる姿もたくさん見せている。

私の英才教育が今のところ功を奏し、いちこは絵本に興味津々だ。
テレビの棚におもちゃを入れているかごがあるんやけど、いちこはそれにはあまり興味を示さず、いつも本棚の方に行く。そして、絵本を片っ端から引っ張り出す。
まだ内容を理解することはできなくて、自分がページをめくってみたり、絵に触ってみたりするのが楽しいみたい。
ページをめくるたびに次々と絵が現れるのが楽しいんだろう。


これからも、いちこに素敵な絵本といっぱい出会せてあげたいです^-^


つづくー!!